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■「イタリアの旅」 by ソムリエ川中


真夏のイタリアを体験すべく7月半ばから、イタリアに行って参りました。 ローマ---シェナ---サンジミニャーノ---キャンティの各地区---ヴェローナ---ソアーヴェ---ガルダ---アンコーナ(アドリア海側のさわやか白ワイン、ヴェルディッキオ・ディ・カステリイエージを造る産地)---アブルッツオ(こってり赤ワイン、モンテプルチアーノ、ダブルッツオ)--- アペニン山脈越えでローマへ戻る、およそ1500キロの旅でした。 [写真:中世のままのシェナの城塞都市]  ローマから車で約4時間、トスカーナ州のシェナの街は赤ワインで有名なキャンティ地区の中。さすが本場だけあって街のあちこちにワインを売っているエノテカ(ワインショップ)があります。  世界的に有名なキャンティは同じ名前でも違った造り手がなんと500社~700社あるとも言われていますので、その味も本当にさまざまです。どれが好みに合うのか・・・とても判断出来ません。お店の人にいくつかを紹介して貰うのが良いでしょう。たいていの店では英語は通じますし、専門的な単語も要りません。  「重たいタイプの赤を・・」とだけ告げると、値段別に幾つかのワインを持ってきてくれます。

以前は軽いタイプの味が多かったキャンティですが、最近は、フランスやカリフォルニアのワインに負けないような樽香がしっかり付いた重い味わいのワインが主流になってきており、赤の色合いも随分濃いものが多くなりました。  シェナの街からフィレンツェの方へ進んで行くと、鶏のマークが付いた看板がところどころ道端に出ています。 それに沿って進むと、キャンティのワイナリーに辿り付きます。  この看板の出ているワイナリーは何処でもそのワイナリーが造っているワインを全て快く試飲させて頂けます。  この度は、ラッダ・イン・キャンティという地区のポッジェリーノというワイナリーに飛び込んでみました。  ポッジェリーノは、7種類の赤ワインを造っているワイナリーで、基本的にはキャンティなのですが、軽いタイプ、重いタイプ、そして最近流行のフランス品種メルローを混ぜて造ったタイプ等々色々あって、どれも興味をそそられました。  しかしながら、なんと言っても驚くのはその値段。 一番高価なものでも1本9ユーロ!!(1200円程度)おもわず、2種類12本を購入してしまいました。  ワイナリー探訪は、こんな掘り出し物を見つける楽しさと、我が家でいつも飲んでいるワインの醸造元を発見する楽しさがあり、何ともたまらないのです!!


北イタリア・ヴェネト州のヴェローナでは、白ワインの産地ソアーベで、モンテ・トンドというワイナリーを訪問。そこでは、たったの800円程度で柔らかな口当たりでほろ苦い余韻を楽しめる上質ソアーベに出会うことが出来ました。  また、アドリア海側のアンコーナの町では、爽やか白のヴェルディッキオに・・・。 とにかくイタリアは何処に行ってもその土地の名産ワインに出会えるのが嬉しいです。 さまざまな味を体験できるのも、長ーい国土を持つイタリアなればこそ。「ワインと出会う旅」おすすめですよ! 貴方も如何ですか?!

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