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~イタリアワインのアマローネ・・・って~


伝統が生きづくワインの製法 アマローネは「ロミオとジュリエット」の舞台でおなじみ イタリアはヴェネト州・ヴェローナの町の、ヴァルポリチェッラ地区が誇る伝統的なワインです。  アマローネの産地であるヴァルポリチェッラ(Valplicella) は、ラテン語の(Valis Polis Cellae) から派生した名前で『たくさんセラーのある谷』という意味。  このワイン、伝統的な製法『アパッシメント』という製法で造られています。  一房ずつ丁寧に選りすぐったブドウを3ヶ月~6ヶ月間、独特のすのこに並べて陰干しにし、貴腐菌がついて糖度の高まったところで、アルコール発酵し、木樽で熟成させます。そうすることによってアルコール分が高く独特の苦味と、トロ味が生まれます。  そこで「アマローネ」(イタリア語で「苦い」の意)と呼ばれています。  アマローネは、DOCワイン(原産地呼称統制法)なので、下記のような色々な規則が法律で定められています。   - 陰干しの期間  - 2年以上の樽熟成  - 6ヶ月以上のビン熟成  - イタリア固有のブドウ品種     ①コルヴィーナ・ヴェロネーゼ種     ②ロンディネッラ種     ③モリナーラ種   ・・・これら3種類のブドウを使わなければ『アマローネ』を 名乗ることはできないのです。

アマローネの生産量は年々伸びており、90年には50万本足らずの生産量でしたが、2000年には400万本超えるようになり、キャンティ、アスティ、ソアヴェに次いでイタリア第4位の生産量となっています。  この地方には、同じ造り方の『レチョート』という甘口のワインもあります。これは『耳たぶ』という意味で、ブドウが一番よく熟す(耳=房の両端)部分のみで造られていたことが由来だと言われています。  レチョートは、アマローネとほぼ同じ製法で造られるのですが、凝縮した甘味を残して醸造されるもので、糖度の高いデザートワインとして作られています。一方、アマローネ・ワインは、糖度が低く濃厚なワインに仕上がっているという訳です。


イタリアの中でも比較的雨の多いこの地方にあって、凝縮感のあるワインを造りだす為、繰り返し試行錯誤された結果の賜物なのでしょう。 ヴェネト州・ヴァルポリチエッラのアマローネのワインは、伝統と風土に根付いた素晴らしいワインなのです。

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