スタッフブログ

~シャンパンって何?~


泡が出ているワイン・・・だからシャンパンではありませんぞ! 正式名称はシャンパーニュ シャンパーニュは、ワインには違いありません。 でも、泡の立つワインがみんなシャンパンというのは大きな間違い。 シャンパンと名乗れるのは、フランスの北東部のシャンパーニュ地方で造られる発泡ワインだけです。  1889年7月26日、フランスの最高裁判所はロワール地方の発泡ワインがシャンパーニュ(シャンパン)と名乗ることを禁じました。  起源も古く、謎も多いワインですが、今日、シャンパーニュはエレガンスと洗練、そして優雅を象徴するシンボルとして 喜び、平和、そして希望の飲み物として多くの人を魅了して止みません。

歴史  キリスト教諸国では中世にいたるまで、ブドウ栽培は僧侶の仕事でした。ワインは、ミサの時に神と一体化するために飲むものでした。ところが、土地と歴史のめぐり合いが、シャンパーニュに非凡な運命をもたらすこととなります。  西暦496年、シャンパーニュの中心地ランスの司教・聖レミが、カトリックに改宗した初代フランス王クロヴィス1世に洗礼を授けたからです。この頃はまだ発泡していないワインで聖杯を受けたわけです。シャンパーニュ地方のワインは、この日、496年のクリスマスの夜に、聖なる特別なワインとなりました。  それから20世紀初頭まで、シャンパーニュ地方の運命は、王権と固く結びつくことになりました。歴代のフランス王の拝冠式は、ランスで行われる慣わしになり、ナポレオン1世までもこれに倣いました。  貴族たちはこのシャンパーニュをこよなく愛し、またその評判を聞き付けた近隣諸国の王家達も挙ってシャンパーニュを求めることになります。  やがて、パリの宮廷ではシャンパーニュ地方のワインは発泡することが多い事が知られ始めます。  実はこれ、ワインの北限の地シャンパーニュだから起った偶然の賜物。秋に仕込んだワインの中の酵母がその寒さの為、完全にアルコール醗酵を終えずに冬眠し、そのまま春にパリに出荷。いざ飲もうとしてグラスに注ぐと活動を再開した酵母によって炭酸が発生していた・・・・。やがてシャンパーニュ地方は他の暖かい生産地で起り得ないこの現象を商品化して行った。 どうやらこれが事実のようです。


勿論、これだけでは今日私達が楽しんでいるようなエレガントで華やかなワインには成りません。その後様々な試行錯誤が行われ、今のような飲み物が完成したのです。  様々な努力が今日では法的に整備されシャンパーニュと名乗る為の栽培・醸造・熟成法となっているのです。 以下そのワイン法を大まかにご紹介しておきましょう。 シャンパーニュは、シャンパーニュ地方で収穫された規定のブドウのみを使って、シャンパーニュ地方内で、フランスの法律に定める規定に基づいて醸造生産された瓶内自然発泡ワインです。

1-使用できるのは、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエその他指定された幾つかの品種のみ *emploi des seuls cepages suivants : Chardonnay, Pinot Noir, Pinot Meunier ; 2-剪定の仕方は、短梢剪定と決められている *taille courte (systeme Royat, Chablis, Guyot) ; 3-ヘクタール当りの収穫高制限がある *rendement maximum en raisins a l’hectare ; 4-搾汁量制限160キロのブドウから102リットルしか搾らない *rendement maximum au pressurage de 102 litres pour 160 kilos de raisins ; 5-アルコール最低度数は、毎年決められる *degre minimum fixe chaque annee ; 6-シャンパーニュの醸造生産は、独立した場所で行わなくてはならず、シャンパーニュ地方産ワイン以外と同じ場所に貯蔵してはならない。 *preparation des vins dans des locaux separes de tous autres et ou l’on ne peut entreposer que des vins de Champagne ; 7-シャンパーニュの醸造法は、“シャンパーニュ方式”として知られる自然なプロセスを用いなければならない。 *emploi de procedes naturels connus sous le nom de ≪ methode champenoise ≫ ; 8-瓶内二次発酵後のボトルの澱をいれたままの熟成は、N.V.については、tirage**から15ヶ月と決められている。(**:一次発酵により得たワインに酵母と庶糖を加えてボトル詰めすること) などなど、全てで35もの規定があるのです(!)。 シャンパーニュ委員会サイト利用

戻る


スタッフブログ

カテゴリー
最新記事

会員ページ