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■「2005年8月 ムルソーのドメーヌ・シャヴィーを訪ねて」


酔っ払いオヤジ・・・?の美味なるワイン! シャヴィー・シュエ氏は、上質な白ワインが生まれるブルゴーニュ地方のピュリニー村やムルソー村に畑を持つ40代の生産者。 若い頃より有機農法やワインの醸造技術を数多く学び、92年に父の畑の一部を譲り受けて独立しました。その後は、まだ無名ながらも優れたワインを世に送り出し、近年では、かなり注目されている作り手です。 白ワインが専門で、素晴らしい条件の畑より取れた葡萄からは、爽やかで、フルーティーなワインが造られ、ほのかに香る木の実のニュアンスが心地よい余韻を与えてくれます。 彼の噂を聞いた私は、昨年(2005年)8月に彼のご自宅にお邪魔してみました。 すると・・・! なんと彼は昼最中から庭のテーブルに自作のワインのボトルを数本転がして、泥酔のご様子。 もともとブルース・ウィルスが往復ビンタを食らったような顔しているのに、さらにその日はお酒のせいで赤ら顔。傍には、彼の愛犬のブルドックが同じ表情でゴロゴロとイビキをかいている。 なんとも初対面から強烈な印象・・・・・。


気を取り直してご質問!  私:「貴方のワインに対するこだわりは?」  シュエ氏:「美味しくって、楽しく酔えるワインを造っているだけさ!俺には野心も無いからね」 そう答えると、今度はブルドックとプロレス開始! う・・・う~ん、確かに旨いんだけど・・・ 更には「この出来立ての2004年のワインを少し分けて下さい」と、お願いすると、 「クレジットは駄目だぜ!それから領収書は書かないよ!それでも欲しい?」・・・・と来なすった(- -;)。 私が現金で100ユーロを支払うと、キッチンにいる奥さんを横目で見ながら素早く紙幣をポケットに(!) ・・・どうもワタシのお買い上げ分は、彼のヘソクリになってしまうようです。 (こんな顔して一人前に恐妻家!?・・・ハハハ)


どうしてこんなオヤジにこんな美味なるワインが造れるの? 恐ろしきは名醸地ブルゴーニュのテロワールなのか・・・?? はたまた、彼は爪を隠した鷹なのか・・・??? 謎は深まるばかりのドメーヌ・シャヴィーの訪問でした(笑)。

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