村重酒造へ見学(前編)
こんばんは、幟町店の吉田です。
お店にご来店頂いたお客様はご存知のことかと思いますが、
現在1種類だけ日本酒をお取り扱いしています。
その1種類が、村重酒造さんの『金冠黒松』大吟醸750mlなのです。
ワインボトルの中に金冠黒松を詰めて頂き、コルクで栓をした何とも粋な商品です。
さて、今回は前々から行きたかった岩国の村重酒造さんに見学に行った時のお話です。
メンバーは梶山、山岡、吉田の3人でお邪魔させて頂きました。
新岩国駅から歩いて5~10分くらい歩き、目的地に近づくと巨大な杉玉が目に入ってきました。(杉玉という言葉を始めて知ったのは、この日のことです。)
今回ご案内して頂いたのは、蔵人の福光さん。
まもなく、社長の村重英基さんが登場し、大杉玉「玲瓏(れいろう)」について詳しい話をして下さいました。
杉玉とは・・・杉の玉を束ねて球状に刈り込んで作る杉の玉のことで、門前に掲げ、新酒が出来たことを知らせ、酒蔵や酒場の看板とします。昔から新酒が出来る晩秋に行われていた行事。しかし、もともとはお酒の神様に今年も良い酒が出来ましたと感謝の気持ちを表すものです。起源はお酒の神様を御祭することで有名な奈良県の大神神社のご神体にある三輪山の杉にあやかったものです。
2番目の写真は2009年の金冠黒松誕生の50年記念事業の一環として、大杉玉を制作したとのこと。
5メートルもするこの杉玉の大きさは現在日本一です。
ギネスにも申請中。
4トントラック20台分の杉で出来ており、当初はほぼ90%水分を含んでいたため、とても重さがあったらしいです。制作には、地域の幼稚園、小学校、中学校の生徒さんたちにも手伝って頂き、完成には半年を費やしたそうです。
3番目の写真は今年制作したもので、
初めはこのように緑色をしていた杉玉が茶色に変わる頃は、にごり酒の飲み頃の目印になるそうです。
ヨーロッパでも似たような文化があるとおっしゃっていました。
直接見たからこそ、得るものがいっぱいありました。
ちなみに広島駅から新岩国駅までは新幹線を利用すると15分で着くことが出来ます。
遠いようで、意外と近いことが分かりました。
皆様もぜひ日本一の大杉玉を見に、村重酒造さんに行ってみてはどうでしょうか?
さて、今回は杉玉の話で終わってしまいましたが、
次回は酒蔵の見学についてお話させて頂きます。
グラン・ヴァン幟町店
吉田