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村重酒造へ見学(後編)


こんにちは、グラン・ヴァンの吉田です。
今月は大幅な人事異動があり、今まで幟町店に勤務しておりましたが、ソレイユ店に異動になりました。
ソレイユ店をご利用のお客様、改めて宜しくお願いします。
お近くにお立ち寄りの際は、ぜひお会いできるのを楽しみにしています。


さて、一ヶ月前にお話しした「村重酒造の見学」の後編です。
こちらでは11月中旬から4月初旬までの約半年間酒造りが行われます。

 


まず、高く積まれたお米の山を見せて頂きました。

原料であるお米は、酒造好適米と言われる兵庫県産「山田錦」、地元山口県産「五百万石」、「山法師」、「西都の雫」を主に使用しています。

水は、酒蔵に近い場所に超軟水の巌流井戸と呼ばれる、地下80m~100mにある井戸水を使用しています。

そして、升に入った精米度合いが比較できるサンプルを見せて頂きました。

30%精米されたお米の小ささには驚きました。わずか0.2mmくらい。

だいたい9割の酒造会社は委託精米を行っているそうですが、

村重酒造さんは自家精米を行っており、非常に精米率が高いのです。

精米されたお米は、洗米・浸漬を経て、一気に蒸しあげ、冬の寒さで冷まします。

蒸されたお米は、米粒の塊のようですが、よく見たら潰した木綿豆腐のようにも見えてきました。

蒸米の次は、製麹、酒母、もろみの工程を経て、圧搾されます。

ワインと違い、日本酒には糖分がないので、麹が必要になります。

麹菌を植えつけたお米は、三段仕込みで醸され、米のでん粉が麹の力で糖化され、

その糖が酵母の力で発酵され、高濃度のアルコールが出来るのです。


日本酒に大きな役割を持つ麹(こうじ)がどんな味か気になりますよね?一つまみほど、味見をするとなんと、甘い!!!!

あまぐり!?いや、いや、やっぱり甘栗の味だ!!!という衝撃が今でも忘れられません!!!

麹を味見する前に甘いものは食べていないのに、栗の甘さが口中に広がりました。

前編にあった酒母室の奥にはこんな光景(左の写真)があったのです。

麹・蒸し米、仕込み水を三段階に分け、酒母へ加えるのですが、ぶくぶくと音を立てて発酵している姿はまるで生き物が呼吸をしているようです。

青リンゴのような爽やかな香りも感じられ、とても不思議でした。

 


酒蔵の見学が終わると、スタンダードなものや熟成させたタイプなど6種類ほどテイスティングしました。

ワイン然り日本酒然り、職人さんの真心が詰まった酒造りに圧巻でした。

日本酒に関しては知識が少なかったので、目や舌で知った情報を忘れず、お客様に伝えていきたいと思います。

 

グラン・ヴァン ソレイユ・アバンセ店
吉田

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